Macbook Airの外付けバッテリを作ろう

Macbook Airは世界一薄いノートブックであり、またOSX86を使用せずに正規に使用するとの出来る唯一のOS X搭載モバイルノートです。しかしこのMacbook Airにも例えばそもそも重いとか、USBポートが1つしかないとかそういう問題があるわけですが、一番重大にしてどうしようもない問題はバッテリがあまり持たないこと。公称時間は結構長いのですが、実際には3〜4時間程度しか持たない、という重大な問題があるのです。しかし、Macbook Airはバッテリを交換することが出来ません。
さて、今回はこのバッテリ問題を、「外付けバッテリを製作」して解決したいと思います。それでは、レッツクッキング!ちなみにこれは7月11日、iPhone 3Gの発売列に並んでいるときに外人さんやらMacbook Airファンやらに「どうやってお前は外部バッテリを作ったんだ?」と聞かれまくり、いずれブログに乗せるからアドレスを教えておくよHAHAHAと答えたものの2ヶ月以上書かなかった、という曰く付きなのですが、もう面倒になっていたので記述はかなり雑です。ごめんなさい。

完成予想

今回は、Slim60からMacbook Airへ電源供給することを目標とするのですが、そのためにはSlim60とMacbook Airを接続するためのケーブルを製作する必要があります。Macbook Airは16Vまでの入力に対応していますので、今回は16VでSlim60からMacbook Airへ供給出来るようなケーブルを作成します。

左から、Slim60付属の電源供給ケーブル、Slim60付属の16V用プラグ(Slim60では「9番プラグ」と呼ばれています。内径2.5mmのものです)、自作ケーブルです。今回はこの自作ケーブルを製作します。本来ならば中間に安全装置的な何かを挿入するべきなのでしょうが、今のところ不都合無く動作しています。ちなみに、Slim60は接続するプラグによって自動的に電圧を決定するらしいので、内径2.5mmの9番プラグを使用する段階で出力は16Vとなるようです。

用意するもの

1.Macbook Air

まあ、常識的に考えてMacbook Airが必要です。

2.Slim60

Slim60とは、16V〜19V付近のノートブックの外付けバッテリとして使用することの出来る製品です。近年生産終了となったようですが、秋葉原楽天を漁ると在庫はまだまだある模様。2万円前後と結構値段が高いのですが、汎用外部バッテリとして使用することも出来るので、この機会に購入しておきましょう。

3.Macbook Air用のACアダプタ
今回はこいつを切断し、間にDCプラグ・ジャックを挟むことで自作ケーブルを制作します。ちなみにこのケーブルだと(当たり前の話ですが)Macbook Airにslim60からバッテリを充電することが出来るようになるのですが、「Apple MagSafe Airline 電源アダプタ」というのを使用すると、バッテリを充電せずに直接Macbook Airに電源供給出来るケーブルが出来上がります(こちらの方がMacbook Airを長く動作させることが出来る)。

4.DCプラグ・ジャック(内径2.5mm/外径5.5mm)
今回はMacbook Airとslim60を接続するケーブルを作成するので、そのために内径2.5mmのDCプラグとジャックを使用します。

さて、それでは作業を開始しましょう!

作業

まず、Macbook Air用の充電ケーブルを切りましょう。半分に切ると長すぎるので、MagSafe側から15〜20cm程度だけを切ると良いと思います。ぶった切った後、被覆を少し剥いてみると、こんな感じに、内側にもう一本ケーブルがあるような感じになると思います。外側のもじゃもじゃしている毛みたいなのがマイナス、内側に通る線がプラスです。内側・外側ともに半田付けしやすいよう被覆をきちんと剥いておきましょう(この辺ちょっと卑猥な表現ですね)。

DCジャックのほうは短い方がプラス、長い方がマイナスですので、Magsafeアダプタの外側もじゃもじゃ部分をジャックの長い方、内側のケーブルを短い方に半田付けします。この際、プラスとマイナスが接触しないよう十分注意してください。

接続するとこんな感じになります。半田付けが汚いですね。申し訳ないです。

さて、これでケーブルが完成しました。ちなみに残ったアダプタ側のほうにもきちんとDCプラグを半田付けしてあげてください。

ちなみに、僕はバッテリ充電用ケーブルとバッテリを充電せずに直接電源供給するケーブルの二種類を製作しました。

さて、こいつを使ってMacbook Airとslim60を接続すると、見事Slim60が外部バッテリとして使用できます。アップルの公称時間で計算すると、だいたいSlim60だけで10時間程度の使用が可能になります。ちなみにSlim60自体は520gほどありますので、合計するとああやっぱLOOX Rとか買っておけば良かったVAIO Tも良いな的な重量になりますが、その辺は感性の力で乗り切ってください。

それでは。