2011-01-01から1年間の記事一覧

「『スティーブ・ジョブズ』を忘れる」ことが我々に求められている

スティーブ・ジョブズの死は、それ自体として惜しむべき事態であるが、おそらく惜しむべきことはもう一つあるだろう。そして、残念ながらそのことについて記載されている文章は(私の観測の範囲では)ほとんど存在しない。ということで、私はスティーブ・ジ…

日本のスタートアップ環境は「特殊」か?

「最近の起業家は気持ち悪い、そしてそもそも起業家ではない。」を読んで。 大学入学以来、僕は意外と多くの「学生起業家」と呼ばれる部類の人間と会ってきた。そして、実際のところ米国における現状がいかなるものであるかはほとんど知らないのだが、国内の…

GoogleのMotorola買収で、どの弱点が解消されるか?

GoogleのMotorola買収という劇的なニュースに対して、識者によるコメント一通りチェックしてみると、(当然)ネガティブな意見とポジティブな意見を見ることができる。前者としては、HTCやSamsungといった既存の大手端末メーカーが苦境に立たされるのではな…

我々はもう少しドコモに期待しても良いのではないか

本記事は「http://d.hatena.ne.jp/moto_maka/20110618/」に対するリプライである。但し、かなり雑多な内容をひとまとめにして記述するため、少々わかりにくいかもしれない。だが、たぐいまれなるiPhone/Apple厨である私も、そこから逆算するとどう考えてもド…

なぜ彼はクレーンに乗らなくてはならなかったのか

先日、栃木県にて、クレーン車が暴走し通学途中の小学生をはね死亡させてしまった事故があった。もちろん加害者を擁護することは出来ない。彼はてんかんを持っていた。そして以前にも「未遂」を起こし、かつ薬の服用を怠ったがためにこの事件は起きてしまっ…

「誰かが犠牲にならなければならない」ものは、システムとして欠陥がある

原発に関して、「誰か(具体的には復旧に当たっている東電社員や自衛隊員)が命や健康を犠牲になれば、原発自体は全く危険なものではない」という言説が散見できる。即ち「危機的な状況に陥っても、復旧作業を行えば何も地域全体が危険にさらされることはな…

ドワンゴの悲哀的なものが好きなのであって。

ドワンゴは、東証一部に上場しているのにも関わらず、そう、我々が「東証一部」と聞いたときに持つ「ザ・サラリーマン」というイメージに反して、どこか抜けていて、それでいて目指している方向性には非常に卓越した視線が含まれている企業であった。彼らが…

「意識の高い学生」とは何か、その意義と批判 #maspla

※エントリを二つ書きましたが、ここに統合し以前のものは削除いたしました。3月6日日曜日に、新宿ロフトプラスワンと高田馬場10°Cafeにおいて、「マスタープラン」と題された学生の学生による「朝まで生テレビ」が行われた。第一部は友人の家でぼーっと眺め…

Facebookは万能ではない

最近、よく「GoogleはFacebookに負けるのだ」という論旨のエントリーを見かけることが多いのだが、私はそのようなことはないと思っている。だいたい、Googleが目的とした「検索」は、Facebookの殺す「検索」とは別物であるのだ。そして我々は、薄々その事実…

生活保護は今のままでいい

テレ朝が生活保護を強烈に非難【働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww】 『生活保護受給者は人生の勝ち組』 支給金でギャンブル三昧、働く必要がない:ニュー速VIPブログ(`・ω・´) 2ちゃんねるやTwitter等を少し見れば明らかなように、我々が思う以上に多く…

「dig-na」の『失敗』から学ぶべきこと、教えるべきこと

反省した方がいい。もちろん、それは@umeken氏のことではない。氏を誑かした、起業を無条件に礼賛しているようにみえる学生や大人たちのことである。 事の経緯を一応説明しておく。「スーパー高校生」であり、「デジタルネイティブ世代の筆頭株」であった@um…

Facebookの致命的な弱点は何か?

日本でFacebookの普及を妨げているのは、実名主義ではない、かもしれない - in between daysを読んだ。本記事では、Facebookがmixiのような流行につながらない理由として、匿名主義を排し、「インターフェースが日本人には不向きである」ということを第一に…

iPhone vs Androidを総括してみて、そして僕はなぜWindowsPhoneに期待するのか

2010年はまさにスマートフォンの年だったといってよいと思う。Xperia*1に始まり、iPhone4で加速し、「未来に行くなら、アンドロイドを持て。」を標語にau軍が攻勢をかけた。各社は「スマートフォン時代」に本腰を入れ始め、ついに我々の待ち望んだ未来がやっ…