それでも距離は縮まらない -Twitterと政治家について

はてなブックマーク - Twitter / 小池百合子: 中共の「日本解放工作要綱」にならえば、事業仕分けは日本弱体化の強力な手段。カタルシスを発散させながら、日本沈没を加速させる ...を呼んで直感的に感じたこと。
インターネット上で政治家(や有名人)が活動しており、かつ彼らが自らと同一のサービス(Twitter,はてな,mixi等)を積極的に使用している場面に出くわすと、どうしても「彼らとの距離が近くなった」と認識してしまいがちだけれど、特に政治家と自分の間にある言説の違いは1ミリも埋まらないことを忘れてはならないと僕は思う。
小池百合子氏がTwitterに姿を現したとき、「小池百合子との距離が縮まった」と感じた方もいただろう。けれども、彼女がいくらTwitterに投稿したとしても、自分の意見を小池百合子に伝えることは出来ないし、ましてや彼女を通じて自らの声を国政に届けるなど出来やしない。このようなシステムは選挙の際の「握手」や「講演会」で作られていったけれども、インターネットは、まさにそのような「距離の魔術」を積極的にかつ簡単に作り出していくことが出来てしまうツールであって、政治家側もそれを逆手にとって利用しているのではないかと勘ぐってしまう。
おそらく今後も、多くの政治家がTwitterやブログを始めるだろう。けれども、彼らが望んでいるのは国民との対話でもなんでもなく、「距離の魔術」によって作り出される「信頼」の構築である。僕は、人々がTwitter上の細切れにされた「動静」に惑わされないことを望みたい。